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明るい未来をあなたヘつなぐ
-天理教-

天理教では、信者は最初に入信された教会に所属して教えを学び、導かれますが、各地域においても教会相互の連携を保ち、信者同士が交流を深め、信仰を育む機会を設けて、地域に根ざした活動が行われています。同じ信仰を持ち、同じ土地に住む者同士が心を合わせ、助け合って地域社会に役立つことを目指しています。

●令和6年9月教区例会あいさつ(要旨)●

皆様こんにちは。9月の例会にお集まりをいただきまして、誠にありがとうございます。

昨日まで台風10号によるさまざまな情報に翻弄されましたが、勢力も弱まり、落ち着いてまいりました。もちろん各所で被害が出たわけですが、今回の台風は速度が非常に遅く、進路も特異な動きで気象の専門家であっても進路を読めなかったようであります。

その関係で、京都教区でも月末に予定していたさまざまな行事が中止、また延期になりました。しかしこの判断も参加者の安全を第一に考え、それぞれの担当責任者と相談をして決定したものです。

 

京都府内での大きな被害は聞いておりませんが全国各地では大雨によって命を落とされた方、また被害を受けられた方がたくさんおられます。今後、こうしたことは京都でも十分起こりうることです。この後、災救隊から定時訓練についての話があると思いますが、京都教区管内でもこういった災害に迅速に対応できるよう、進めてまいりたいと思います。

 

さて次に8月25日の教区長会議での表統領先生の挨拶を紹介します。
「9月はご承知のように全教会布教推進月間と定めた。これは年祭活動に限った動きである。全教会ということなので、系統を通して布教を推進していこうという活動である。系統を通して声をかけるのだが、それぞれの教会がどこで布教するのかと言えば、それぞれの教会の周辺地域になってくるのが自然だと思う。そして、月末には地域活動として「全教一斉にをいがけデー」を設けている。
縦であるとか横であるとか線引きをするのではなく、9月はどこかで布教をしていると、そういうような今月ひと月にしていただきたい」という挨拶でした。

 

今年と来年、9月は「全教会布教推進月間」としてつとめますが、かつて地元の市議会議員をおぢばに案内したことがありました。こんなエピソードがあります。

 

車でおぢばに向かっている道中、その議員さんは私どもの教会のすぐ近くの淀駅でよく朝の街頭演説をされていました。
私はその議員さんに「朝、駅前で街頭演説をされてますね」と言ったら、「はい、してます」と。私も何気なく「天理教でも似たようなことをしてるんですよ。路傍講演と言いまして、駅前で教えを伝えたり、あるいはチラシを配ったり、そういうことしてるんですよ」と申し上げると、その議員さんは「会長さん、それみんな聞いてはりますか」。と言われました。正直に「いや、あんまり聞いてはりませんね」。議員さんは「チラシ、受け取らはりますか」と。私「いや、あんまり受け取らはりませんね」って言ったら、「それでいいんです」と。なんでいいんかなと思ったら、その議員さんは「人っていうのは、見ていないようで、見てるんですよ。聞いていないようで聞いてるんです」と。「自分にとって大事なのは選挙だ」と。議員さんですから自分にとって大事なのは選挙。そして「支持者ではない方が、選挙に行って投票用紙をもらい、誰に入れようかなと思った時、ふと『朝も早くから、暑い日も、寒い日も、また雨の降ってる時も、なんか駅前でやっとったな…』そういうことが頭をよぎって名前を書いてくれるということがよくあるんですよ」と、こう言われるのです。それを聞いた時に我々が行うのは、この道の教えを知らない人、あるいは困ってる人、苦しんでる人に少しでもこの道の教えを知っていただいてたすかっていただきたいと思って、戸別訪問や路傍公演をしたり、神名流しをするわけです。
しかし、「なかなか聞いてないな」と思うのですが、人は聞いてないようで聞いていて、見ていないようで見ている。というこです。

 

人生の中で曲がり角になった時に、ふと駅前でやっていた天理教のことを思い返して、教会に足を運んだり、教会に電話がかかってきたりする例は皆さん方もよく知っておられることだと思います。やはり1回でも教えに触れる機会を得てもらうためにも我々が実動することが大事だと思うのです。

9月は布教を全教会で推進していこうという月間ですので、お互いに布教を意識して通らせていただき

たいと思います。

今月もよろしくお願いいたします。

教区長 金山雄大

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